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勝共運動による救国救世

共産主義家族論その5

家庭に神の愛が顕現する
父母の愛、夫婦の愛、子女の愛を通して神の創造理想が実現する─
統一思想の家族観

共産主義家族論は人間の本質をとり違える決定的な誤謬をおかしました。その克服として私たちは統一思想に基づく新たな家族観を提示します。
 すでに人間疎外論の克服で見ましたように、統一思想では人間は「神の似姿」として創造されているとみます。聖書の創世記によると、神は自らの形像どおりに人間を創造され、生めよ(生育せよ=人格完成)、殖えよ(繁殖せよ=家庭完成)、よろずのものを治めよ(万物主管完成)といわれました。これを三大祝福といいます。
 このことを儒教では「清心修身斉家治国平天下」といっています。清い心をもって身を修め(人格完成)、家をととのえ(家庭完成)、国を治め天下を平らかにする(万物主管完成)ということです。
 このことが神の似姿になることと、どのような関係にあるのでしょうか。それにはまず神とはいかなる存在なのかを知らねばなりません。

人間は神の似姿になる

神は宇宙の本源です。みなもとですから、宇宙のすべての要素の根源的存在ということになります。それを知ろうと、この世界に普遍的に潜んでいる共通の事実を探っていきますと、存在しているものは、いかなるものであっても、それ自体の内においてばかりでなく、他の存在との間にも陽性と陰性の相対的関係をもって存在しているという事実に突き当たります。
 素粒子や原子などの鉱物では陽イオンと陰イオン、植物では雄しべと雌しべ、動物では雄と雌、そして人間では男性と女性といった具合にです。すべてが陽性か陰性。これは実に不思議な現象です。こうした陽陰の相対的関係によってすべてが存在しており、したがって、そう有らしめている神に陽性と陰性の原因があると見てよいでしょう。この神の本質的な陽性を本陽性、陰性を本陰性と呼んでいます。
 さらに共通の事実を探っていくと、もう一つの事実に突き当たります。それはすべての存在物が外形と内性とを備えているということです。
 外形というのは体のことであり、鉱物は原子・分子、植物はそれに加えて細胞・組織・構造など、動物はさらにそれに加えて感覚器官や神経など、そして人間にはそれらと霊体からなっています。これらの体を形状と呼びます。
 内性とは鉱物においては物理的化学的作用性、植物においては生命・自律性、動物においては本能、人間においては心を指し、これら内性を性相と呼びます。そう有らしめた神における性相を本性相、形状を本形状と呼びます。
 陽性と陰性、性相と形状の関係は、後者の性相と形状がより本質的で、前者は対象的です。人間で言えば、誰でも心と体からなっており、これが本質的ですが、その現れた方が男性か女性かということです。それで神は「本性相と本形状の統一体」(心と体、精神と物質の本源)として存在し、それと同時に「本陽性と本陰性の調和体」としても存在していると見るわけです。
 ですから、人間が神の似姿になるというのは、冒頭で紹介した三大祝福の完成を意味することになります。このことをさらに掘り下げて考えてみましょう。

宇宙の中心を占める家庭

第1に、神の「本性相と本形状の統一体」に似て、人間自らも「性相と形状の統一体」つまり「心と体の統一体」になることです。心と体をひとつにするというのは、心を先立たせて肉体を治めることです。儒教でいう修身であり、人格の完成をいいます。
 つまり、真善美愛の生活を先立たせ、衣食住の生活を後立てて生きていく。それが「心と体の統一体」です。先立てるとか後立てるとかいうのは何も時間的順番ではありません。真善美愛に基づいて衣食住の生活を送る、あるいは真善美愛を裏切るような衣食住の生活を送らない。そういう人になるというのが心を先立てるということであり、それが人格完成の意味です。
 第2に、神の「本陽性と本陰性の調和体」に似て、「陽性と陰性の調和体」となることです。人格完成した男性と女性が調和体になることです。すなわち結婚して夫婦となり、和合(調和)することをいいます。そうなれば、神の似姿になるというのです。つまり家庭完成とは神の似姿であり、神の家を造ることを意味しています。斉家とはこういう家庭の営みをいいます。こうした男性観と女性観、そして結婚観と家庭観が統一思想の捉え方です。
 そして第3に、神が宇宙を創造されたように人間もそうした創造性の似姿になるということです。これは人がよろずのものを治める、万物主管をいいます。治めるというのは創造活動のことで、具体的には経済活動であったり芸術活動であったり、あるいは国家や世界に対する治国平天下の政治活動であったりします。いずれも神の創造活動の似姿になる行いです。このように三大祝福の完成が人間に与えられた神の創造目的なのです。
 ここから統一思想の家族観が導きだされます。夫(男性)と妻(女性)はいずれも神の一性の代表であり、陽陰の存在としての宇宙、そして男女からなる人類の代表ということになります。さらに家庭の半分を代表する存在でもあります。ですから男女はお互いが神の一性、万物の代表として、至高の存在であり、互いになくてはならない存在なのです。それほど宇宙で重要な位置を占めているのが家庭にほかならないのです。
 それゆえに夫婦の調和は神の顕現であり、宇宙創造の完了、人類の統一、家庭の完成を意味しています。ここに家庭と夫婦の結合の神聖性があります。性は愛と生命と血統の源泉であり、純潔(未婚時および夫婦間)は宇宙の基本的な愛の規範だということです。したがって、これを淫らに使うことは(性倫理の破壊)、神を冒涜することになるのです。

秩序を通じて愛を学ぶ

こうして家庭をととのえ、夫婦が愛し合い、子女が生まれると、それは神が人間を創造された似姿になります。図のように4つの位置(神・夫・妻・子女)が定まりますので、これを四位基台(家庭的四位基台)と呼びます。夫婦はやがて祖父母となりますが、それはこの図で言えば、「神の座」に座ることになります。3世代をもって本当の意味での神の似姿といえるでしょう。
 イスラエル民族の規範を確立したモーセは「あなたは白髪の人の前では、起立しなければならない。また老人を敬い、あなたの神を恐れなくてはならない」(旧約聖書レビ記19章32節)と述べていますが、このことは老人を敬わないのは神を敬わないのと同義だといっているのです。
 ちなみに、わが国でもかつては老いた男性を「翁」、女性を「」と呼んで尊敬しました。能の「翁」の能面は「翁面」またはと呼ばれ、なんとも言えぬ柔和な顔にあご鬚を蓄えています。「天下泰平。国土安穏。今日の御祈祷なり」との翁の謡は神歌です。
 このように神の創造理想は家庭を通じ、愛の秩序を形成して真の愛の生活を実現することによって成就します。そのことによって縦的秩序(縦的価値観)として父母の愛(慈愛)と子女の愛(孝誠)、横的秩序(横的価値観)として夫婦の愛(和愛)と子女相互の愛(友愛)がもたらされます。これらが愛の規範ということであり、家庭倫理となるのです。
 これらの愛は、いずれも神の愛の一部分です。父母の愛、夫婦の愛、子女の愛は、神の愛がそれぞれの立場から現れたものであって、それらを通じて私たちは神の愛の一端に触れることができるのです。ですから家庭こそ、神の愛の居場所といえるでしょう。
 道徳や倫理はここから生まれます。人はまず個人的規範を身につけなければなりません。それは心と体が統一した状態に成長していくために守るべき規範のことです。例えば、アメリカの資本主義の育ての親であるベンジャミン・フランクリンは、個人的規範として自らの手帳に13の戒律を書き込み、日々、それをチェックし反省したといいます。その一部を紹介しましょう。
「節約 自他に益なきことに金銭を費やすことなかれ。すなわち、浪費するなかれ」
「勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし」
「誠実 偽りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出だすこともまた然るべし」(『フランクリン自伝』岩波文庫)

取り戻すべき家族の価値

こうした個人的規範とともに対人関係での規範が形づくられます。すなわち縦的規範として父母と子女、先生と生徒、上司と下司などの間で守るべき規範、そして横的規範として兄弟姉妹間、隣人間、夫婦間において守るべき規範が生まれます。これらを基盤にそれを拡大して隣人愛、民族愛、人類愛あるいは自然保護愛などへと発展していくのです。家庭倫理を広げて社会倫理が形成されるようになるのです。学校規範や企業倫理もその中に入ります。このように人は家庭で愛を育くみ、愛的人間となるのです。ここに家族の価値があります。
 共産主義はこうした人間と家庭の本質を顧みず、物質的側面のみで捉えることによって家族観を間違えたのです。したがって私たちは家族の価値の再考をすべての人々に求めたいのです。それが最も身近で強力な勝共運動といえるでしょう。
 昨今の日本では未婚・非婚の若者が増えています。それによって少子化社会になり、一方では高齢者の一人暮らしが急増しています。いずれも神の創造目的から見れば、由々しき現象です。神も悲しんでおられるに違いありません。真の家庭を取り戻すことが今日の日本の最大の課題なのです。
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 以上で共産主義の批判と克服を終わります。次回から勝共理論の新シリーズを始める予定です。引き続きご愛読をお願い申し上げます。

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